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メモリのみ7秒

鏡よ鏡

ジムに通っていた頃、帰りによく買い物をしたスーパーがあった。やめてからは足を向けることもほとんどなかったのだが、今日は近くで用があったので、懐かしさもあって数年ぶりに寄ってみた。
駐車しにくい狭い駐車場もその皮膚暗啞ままだった。

高架下にあって、あまり大きなスーパーではないし、客も多くはない。
相変わらず設定温度が低くて冷えそうだわと思いながら商品を見ていると、見たことのある人影に気づいた。
見ると、そちらもわたしを見ている。
鏡だ。
忘れていたけれど、柱が鏡になっているせいで、やたら鏡の多い店だったのだ。

あの頃は、ジムで壁一面の大きな鏡を前にして、帰りにもスーパーでまた鏡を見て(見せられて)いたのだ。
それに比べると、今は我が身を観ることが本当に少なくなった。まあ、見たくもなくなったのだけれど。

懐かしい場所にいると、「ここに皮膚問題来ていた頃のわたし」をいろいろ思い出す。鏡にちらり、ちらりと映るのも、その頃の、屈託だらけだったわたしのような気がしてくる。まるでお姉さんぶって、過去のわたしと一緒に買い物をしているような……?

それにしても、外で自分を「見る」のは大事なことかもしれない。
家や洗面所でまっすぐ鏡を見るのとは違う。
外に出て、髪がどんな風に崩れるのか、髪色がどんな感じに映るのか、着ている服が少し乱れた感じや、普段の何気ない姿勢、歩き方……気を抜いているときの、正面じゃない自分の姿を見る機会はなかなかない。見て、正皮膚問題すようにしなくちゃと思う。

帰り道、交通量の多い広い交差点で右折待ちの列に並んだ。
なだらかにカーブした下り坂を滑るように直進車がやって来てなかなか途切れない。
この交差点、嫌いだ。ここで右折するのは怖い。
ああ、だからあのスーパーには……と、行かなくなった理由のいくつ目かを思い出していた。
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