私が初めて由美ちゃんと出会ったのは、サシャとケンが通ったワイキキのプリスクールだった。
他に日本人のお母さんはいなかったし、ちょうど由美ちゃんの
銅鑼灣 髮型屋ふたりの愛息たちが
サシャとケンと同い年だったので、同年代の私たちはすぐに仲良くなった。
私にとって由美ちゃんは、ハワイで初めての日本人のママ友だった。
私たちはよく由美ちゃんのコンドで一緒に夕飯を食べ、そこで一緒に子供たちに宿題をさせたり時には子供たち抜きでクラブへ踊りに行ったりもした。
手抜きママの私たちは簡単にスパゲティを茹でて、子供たちの好きなマッシュルームスープをソースにした。
そんなふうに一緒に夕飯の準備をするのも楽しかったし、私たちはとにかくよく笑い、おしゃべりをした。
そういえば由美ちゃんが作るカリフラワーの天プラが私にはすごく斬新で、とってもおいしかった。
赤い口紅がよく似合う由美ちゃんは、目のぱっちりした美人で、いつも華やかだった。そして大阪出身の彼女は話もおもしろくて、私たちは
雪纖瘦会うたびに、本当に涙が出るほど笑ったものだった。
ヒロヨがハワイに引っ越して来るまでの1年ほどだろうか、
由美ちゃんは私のハワイの親友だった。
その後由美ちゃんの仕事も私の仕事も忙しくなり、私たちはあまり一緒の時間を過ごすこともなくなり、子供たちの学校も変わり、そのうちに由美ちゃんはカリフォルニアに引っ越してしまった。
それから私たちは2回ほど会う機会があったけれど長い長い間、それぞれの人生をそれぞれに過ごした。
昨日6年ぶりに由美ちゃんに会い、一緒にヒロヨのお墓参りに行ったり、朝ごはんに行ったりして、短い時間を共にした時、ふたりで大笑いした日々を思い出して私はなんだか胸がいっぱいになった。
過ぎて行った若い日々。小さかった子供たち。笑い転げていた日々。
次に会えるのはいつだろう。
カリフォルニアからベ
ガスに引っ越す由美ちゃんに私はきっと会いに行こう。
若い頃を振り返って懐かしむだけではなく、一緒に新しい時間を過ごそう。